• 06/11/2025
  • 8分

LIQUI MOLYはAPI SQに向けて準備万端

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ウルムを拠点とする潤滑剤スペシャリストは、新しいオイル仕様の導入とタイミングを合わせて、適切なエンジンオイルをご提供します。

API SQ規格が2025年5月31日に発効しました。LIQUI MOLYは、Special Tec AAシリーズとMolygen New Generationシリーズの製品の一部に調整を加えました。主に米国およびアジアの車両に適したそれらのエンジンオイルは、米国石油協会の最新規格の要求事項を満たしています。

「新しいAPI SQ規格は、主に燃料効率の最適化、 LSPI保護の向上、洗浄力の強化、灰の発生の低減という分野に重点を置いています」とLIQUI MOLYのオイル研究所の副責任者であるオリバー・クーンはまとめます。

燃料節約は自動車メーカーにとって引き続き重要な課題であり、それに伴ってエンジンオイルに対する要求が高くなっています。それに応ずる形でAPI SQでは、以前のAPI SP規格と比較して効率性をさらに最大16%向上することが要求されています。

さらに、LSPIに対する保護も重視されます。低速プレイグニッション (LSPI) とは、実際の燃焼前に燃料が望ましくない早期着火を起こすことを意味します。これはエンジンのノッキングや重大な損傷につながるおそれがあります。こうした現象は主に、最新の直噴式ダウンサイジング・ガソリンエンジンで発生します。「エンジンオイルのLSPI保護性能はこれまで新油でテストされてきました」とオリバー・クーンは説明します。「API SQの新しい点は、オイルの全体的な状態が検討されることです。導入されたLSPI老化テストでは、使用済みまたは老化オイルのLSPIに対する保護を検査します。幣社の製品はこのテストに合格しました」

API SQは、酸化や堆積物に対する保護性能の向上を要求することで、よりクリーンなピストンの実現も目指しています。「クリーンなエンジンだけが完璧に機能します。エンジンがクリーンであればあるほど、システム全体にとって良い効果をもたらします」とオリバー・クーン。

新しい仕様では、排出ガス基準の遵守も考慮されています。「現代のガソリン車でも、微粒子フィルターが装備されることが増えています。これは特に、微細なすすを発生させる直噴エンジンに当てはまります」とオリバー・クーンは言います。API SQは、灰の発生を抑え、取り付けられているガソリン微粒子フィルター(OPFまたはGPF)の目詰まりを防ぐため、エンジンオイルの硫酸灰分含有量を0.9%以下にすることを要求しています。

API SQでは、ポンプ粘度 (MRV) の限界値がさらに厳格化されました。これは、非常に低い温度でのオイルのポンプ能力に関連するものです。

LIQUI MOLYは、Special Tec AAシリーズ(粘度0W-16、0W-20、5W-20、5W-30、10W-30)とMolygen New Generationシリーズ(粘度0W-20、5W-20、5W-30、10W-30)で適合を行いました。これらのLIQUI MOLY製品は、新しい仕様の要件を満たしています。その他のエンジンオイルについても、移行の準備が進められています。

API SQに相当する国際潤滑油標準化承認委員会のILSAC GF-7規格は、すでに3月末に発効しました。調整が加えられたLIQUI MOLYのSpecial Tec AAおよびMolygen New Generationのエンジンオイルはこの規格も満たしています。 

LIQUI MOLYの概要

LIQUI MOLYは、4,000品目以上という世界でも類を見ない幅のラインナップで自動車化学製品をご提供しています:エンジンオイルと潤滑剤、グリースとペースト、スプレーとカーケア製品、接着剤とシーリング。1957年に創業されたLIQUI MOLYは、エンジンオイルと添加剤の生産をドイツで行っています。ドイツではここ数年、潤滑剤カテゴリーのベストブランドに選ばれています。当社は約150か国で製品を販売しています。

Sina Ataei
Head of Corporate Communications
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