• 02/12/2024

ブルーの中に - LIQUI MOLYがAdBlue®用の添加剤を市場に投入

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排気ガス後処理用のSCRシステムを損傷から保護する新開発の添加剤

最新の量産ディーゼル車を運転するなら、燃料だけでなく尿素も充填しなくてはいけません。水に溶解された尿素は、AdBlue®という名称で販売されています。自動車メーカーは、この還元剤なくしては、ヨーロッパで適用される窒素酸化物排出基準を満たすことができません。ただ、欠点のないテクノロジーはありません。適切なメンテナンスを怠ると、排気システムが損傷するおそれがあります。LIQUI MOLYが新たに開発したDEF Anti Crystal Additive Kがここで力を発揮します。

車両を動かすためにはディーゼル燃料が必要です。AdBlue®は、圧縮着火機関が法的に規定された窒素酸化物値を満たすための条件を整えます。ディーゼル排気液(DEF)とも呼ばれる還元剤、AdBlue®は、別のタンクを介して、高温の排気管に適量噴射されます。「そこで溶液が蒸発します。排気管の表面に液体の膜が形成され、そこでは尿素が分解するよりも早く水が蒸発するため、残留物が形成される可能性があります」とLIQUI MOLYの研究開発責任者であり、DEF Anti Crystal Additive Kの開発を担当するダヴィド・カイザーは説明します。「この添加剤によって温度が下がり、いわゆるライデンフロスト効果が得られます。この効果は、AdBlue®溶液が残留物を残さずに分解するよう促します。ライデンフロスト効果により、排気管表面の液体膜の形成が少くなります」とダヴィド・カイザーは続けます。

この添加剤の作用領域は、排気ガス後処理システム――短く言えばSCRシステム――です。SCRはSelective Catalytic Reduction(選択的触媒還元)の略です。この技術により、ディーゼルエンジンの燃焼過程で発生する窒素酸化物が触媒内で元素窒素と水に変換されます。SCR後処理技術の主要コンポーネントは、メタリングシステムです。そしてその心臓部はポンプです。

AdBlue®は、約3分の2は脱塩水で、約3分の1は尿素で構成されているため、残留物が発生することがあります。この物質を加熱すると、アンモニアが脱離して、有機化合物であるビウレットとトリウレットが生成されます。「パイプまたは投与バルブ内で尿素結晶が形成されます。パイプ内の水が蒸発または気化するとこうしたことが起こります」と同開発責任者は説明します。極端な場合、これはAdBlue®システムの詰まりの原因となります。これにより、ポンプやインジェクションノズルが損傷したり、エンジン制御システムにエラーメッセージが表示されたりすることがあります。「添加剤に含まれる界面活性剤はAdBlue®の表面張力を低下させ、これが滴下の発生を防ぎます。そうすると、煩わしい結晶が形成されず、インジェクションノズルの堆積物を防ぐことができます」とダヴィド・カイザーは言います。

水溶液の第二の弱点は寒さに敏感なことです。SCRシステムを液体の凍結から保護するために、車両メーカーはヒーターを使用しています。ただし、これらはエンジンが始動した場合にしか作動しません。「AdBlue®はマイナス11.5℃以下で凍結しますが、弊社の添加剤を利用すると、凝固点を約マイナス16℃まで下げることができます」とダヴィド・カイザー。建設現場では、建設車両が寒さから保護されていないことが多いため、冬季は故障のリスクが高まります。こうした問題を解決する製品についての問い合わせがさまざまな建設会社やワークショップからLIQUI MOLYに寄せられました。そこで誕生したのが「DEF Anti Crystal Additive K」です。

ただし、この添加剤が効果を発揮するのは予防においてのみです。発生した結晶は機械的にしか除去できません。これはほとんどの場合、高価な部品交換を通して行われます。「そうしたことから、知識を広めることがとても大切になります」と専門家であるカイザーは強調します。

この新製品は容量2.5リットルのプラスチック容器でお求めいただけます。 

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