• 07/20/2022

LIQUI MOLYの上半期売上高が8%増加

ドイツの潤滑油および添加剤メーカーは、ロシア市場からの撤退にもかかわらず、売上高の堅調な増加を達成することができましたが、それは期待を下回るものでした。収益面でもまた、LIQUI MOLYは目標に手が届きませんでした。

2月から同エンジンオイルメーカーで単独取締役を務めるギュンター・ヒアマイアーは、世界的な政治情勢を考慮しつつ、この結果に満足しています。「私の新しい役目がもっと楽に始まることを願っていましたが、サプライチェーンの混乱、原材料価格や輸送費用の高騰などのパンデミックの影響はいまだに克服されていなかったし、ウクライナでの次の大惨事は私たちを驚愕させました。ロシアの事業を停止するという決定は、私たちに大きな経済影響を及ぼしました。ただ、それは正しい決定でした」

ギュンター・ヒアマイアーがLIQUI MOLYの2022年上半期に計画していたのは、約10%の増加です。実際の結果は、8%増の3億8,200万ユーロでした。「私は満足していますが、幸せというわけではありません」と同取締役は語ります。「私たちは極端なコストのもとで戦っています。原材料の価格は予想外のレベルに上昇しました。場合によっては、残念ながらこれをお客様にも転嫁しなければなりません」とギュンター・ヒアマイアーは状況を説明します。注文状況はとても良好で、上半期の間にこれほど多くの添加剤が生産されたことはないものの、原材料をめぐる状況により、多大な引当注文が危惧されているといいます。それに加えて上半期は、同社が自主的に撤退したロシア事業での約2,000万ユーロが欠けています。ロシアは同社の最大の販売市場の1つでした。「この事業撤退からの影響を克服するのには途方もなく大きな力が求められました。さらに、長期間のロックダウンのためにほぼ中断状態となった中国での事業では数百万ドルもの損失が発生しました。ただ遅くともこの時点で、私たちの国際化戦略が成果を上げています。150カ国に輸出することでリスクが大幅に分散され、他の国々では売上を大幅に伸ばすことができました」と同取締役は説明します。ここには例えば、米国(70%増)やスペインとポルトガル(30%増)といった海外の子会社が含まれます。また、北アフリカ(24%増)などの他の地域でも良好な成長を達成しました。現在では、輸出が同社の売上の約60%を占めています。「それと同時に莫大なコストがかかるため、収​​益は大幅に低下しました。このような壊滅的な状況下でもなんとか8%の売上成長を達成できたことは注目に値します。これは何より、忠実なお客様、営業チーム、そして生産部門のスタッフのおかげです」とギュンター・ヒアマイアーは言います。